元保育士だった私が本気でおすすめする子どもが何度も繰り返し読み返したくなる絵本3選。
元保育士のhoshihoです。
保育士時代はもちろん今でも絵本が大好きで何冊か自宅にもあります。見るだけじゃなくて読み聞かせも好きで、保育士しているときは絵本の読み聞かせの時間をたっぷり設けたりしていました。(高校時代言語表現技術1級取得済み ドヤァw)
そのときにすごーく感じたこと。
子どもが絵本を見ているときの集中力半端ない。です。
読み聞かせをしているときは夢中で見るのもわかるのですが、子どもが自分で絵本を読んだり見たりしているときも「え?いる!?」と思わせるくらい気配がなく集中しています。
しかも読んだのにもう一度とおねだりがきたり。あきないの?読んでる先生は飽きちゃったよ読むの。と思わせるくらい同じ絵本を何度も読み返すんです。それはもう絵本がボロボロになるくらいに(笑)
今日は今まで勤めてきた中で特にこの絵本が子どもたちの中で熱かった!!夢中になって何度も読んでいた!という絵本たちを私が勝手に紹介していきます。
0~1歳児におすすめ!もはや絵本の王道?「だるまさん」シリーズ
絵本コーナーへ足を運ぶと必ず目に入る場所に置かれているのがこの「だるまさん」シリーズです。
だるまさんシリーズとは?
「だるまさんが」「だるまさんの」「だるまさんと」の3つのシリーズを展開している大人気絵本です。
著者はかがくい ひろしさん。
3冊がセットとなって販売しており、登場してくるだるまさんとその仲間たちの可愛らしい絵柄からちょっとしたプレゼントに喜ばれます。私も妹の子どもにプレゼントしたいと密かに思っています(笑)
でも絵柄が可愛い絵本はたくさんありますよね!どこに子どもを夢中にさせる魅力があるのでしょうか?
「が」「の」「と」それぞれの助詞のあとに続く思わず笑ってしまう展開
例えば「だるまさんが」だと
『だるまさんが…どてっと』と言って転んだり、『ぷっ』っとオナラをしたりするのですが大人でも思わずにこっと笑顔になりますね。子どもたちもそういう日常的で簡単な仕草が大好き!とくにオナラ!このフレーズはどっと笑いが起こりますね。「くさっ!」と言って鼻を摘まむ流れは定番ですね。
フレーズだけではなく絵本の中のだるまさんの真似しやすい動きも人気の1つ!
この絵本のだるまさん、『だるまさんが~』のフレーズに合わせて横揺れしているんです。読み手の一緒に横に揺れると子どもも楽しくなってまねっこしますね。そして「が」の後に続く展開の動作も真似します!この動作子どもがするとめちゃくちゃ可愛いので要チェックです(笑)
読み手も飽きない!読み方のパターンが様々!
読み手側としてはパターンを変えられるのはとてもありがたい!
「だ~る~ま~さ~ん~が~~」と流れるように読んでもいいし、「だ!る!ま!さ!ん!が!」とハキハキ読むのも良し。自分なりのオリジナルな読み方ができるので、何度おねだりされても飽きないですね!
さすがに10回以上立て続けは飽きますが。(経験済)
残り2冊もとてもコミカルで覚えやすく楽しい作品です!個人的には「だるまさんが」が一番好きです。なぜなら『ぷっ』がたまりません。(笑)
2歳から長編にチャレンジ!「しょうぼうじどうしゃじぷた」
子どもたちが大好きな消防車や救急車が出てくるのでそれだけでも子どもたちにとってテンションの上がる絵本ですね。何度も読み返した証に何度もテープで修正した記憶が懐かしいです。
しょうぼうしゃじぷたとは?
ざっと私なりに内容を説明。
著者は渡辺茂男さん。
ある町の消防署にじぷたという古いジープを改造した消防車がいます。じぷたは働き者だけど小さいがために出動するのはいつもボヤの時だけ。火事のたびに大活躍するはしご車ののっぽくん、高圧者のぱんぷくん、救急車のいちもくさん。3台が目立ちすぎてじぷたは誰からも注目されることなく過ごします。そんなある日隣町の山小屋で火事発生!なんと山道のため大きいのっぽくん、ぱんぷくんは道を通れません!(いちもくさんは負傷者の連絡がないため待機)そこでじぷたが出動することに。狭い道をスイスイ進み駆けつけます!そして火事を消し止め山火事を防ぐのです。この活躍でみんなから認められるようになります。
子どもたちを引き付ける昔ながらの絵柄
絵を担当しているのは山本忠敬さんなのですが、昭和を感じさせるなんとも味のある絵柄、消防車や登場人物1つ1つも細かいタッチで描かれています。こんないる?ってくらい消防士さんが登場してきたり。子どもたちが数えることを狙っていたのでしょうか。
消防車の部品も細かく描いてあるためそこに釘付けになっちゃう世界観。開くたびに「これなに?」と興味を持ちます。この絵本の隅々まで何かおもしろいことが隠されているんじゃないか…探したい!と探究心をくすぐられるのです。
主人公が認められだんだん活躍していく物語
少年漫画ではお馴染みのストーリー展開がこの絵本でも繰り広げられます。
初めて見るとやっぱり目立っているのっぽくんやぱんぷくん、いちもくさんに注目しがちですが、だんだん読むにつれてじぷたが気になり始めます。目立たなかったじぷたが活躍する場面では目をキラキラと輝かせながら見入っていく子どもたち。最初から誰もが完璧ではないし、それぞれに個性があって長所も短所もありますよね。まるで「あなたはそのままでいいんだよ」と言われているようなそんな気さえこの1冊の絵本から感じられるのです。
とまぁ、熱く語りましたが読み出すと何度も求められるので本気で声枯れます(笑)文字数多いので…。それくらい子どもたちから人気の1冊ですね!
版画のすばらしさに感嘆!「ちいさなヒッポ」
この絵本のすごいところは見事な版画が美しく、迫力や力強さがこちらまで伝わってくる作品なんです!見れば見るほど味わい深い絵で子どもたちもお気に入りでした。
ざっくり内容はというと、カバの子どもヒッポが一人で出かけていると大きなワニに遭遇し襲われます。
間一髪のところをお母さんカバが助けに来てワニをやっつけるお話…。
本当にざっくり!!!!!!!!!(笑)
上二つの絵本紹介との差っww
何が言いたいかといいますと、ストーリも好きですがもう、、
絵が良いんです!!!!!
特にお母さんカバVSワニとの対決は迫力満点!
子どもたちもあまりのワニのリアルさに顔引きつります(笑)
そして派手な色彩があまり使用されてなく、優しい色味で落ち着いて読んでいられますね。
ストーリーも絵に劣っておらず、起承転結がしっかりしていますしなによりお母さんと子どもの愛情が感じられる一冊です。そして母はやっぱり強いな~と改めて思わせる!!
何度も開きたくなること間違いなしです!
絵本は何度繰り返し読んでもおもしろい!
話し手の読み方を変えて読むだけでも物語の雰囲気がガラリと変わります。
色んな楽しみ方ができる絵本。何度か読んでいくうちに「え!こういうことだったの!!」と気づかされたこともありました。
数ページの中で繰り広げられる物語のずっと奥に隠された仕掛けが子どもたちはもちろん、私たち大人の心をもぐっと掴んでしまう。
ぜひともお気に入りの一冊を子どもたちと一緒に探してみては!
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